☆ExpressVPNの中国利用について【簡単まとめ】
| ExpressVPNは中国で使える? | 中国で使えるVPNの一つ。ただし常に100%繋がる保証はない |
| 繋がりやすいサーバーは? | 香港・日本・シンガポールなど中国に近い地域 |
| 準備はいつ済ませる? | 中国ではアプリを入手できないため、必ず日本で契約・インストールする |
| ExpressVPNだけで十分? | 別方式で接続できるVPNも用意しておくと安心 |
| おすすめの組み合わせは? | ExpressVPN+MillenVPN |
ExpressVPNは、中国渡航者の間で定番として名前が挙がることの多いVPNです。
独自プロトコルによる速度の出しやすさと、規制の厳しい地域を想定した仕組みを備えており、中国で主軸に据えやすいサービスと言えます。
一方で、「必ず繋がる」と言い切れるVPNは中国には存在しません。ExpressVPNも例外ではなく、サーバーや時期によって接続しづらくなることがあります。
この記事では、中国でExpressVPNを使うための準備と設定、繋がらないときの対処法、そして渡航前に整えておきたい備えについて解説します。
ExpressVPNを中国で使うなら、日本にいるうちにアプリのインストールと接続テストまで終わらせておくことが必須です。
中国国内ではExpressVPNのアプリを入手すること自体が難しくなるため、現地に着いてから準備を始めると手詰まりになりかねません。
さらに、中国では1つのVPNだけに頼らないことも重要です。
ExpressVPNを普段使いのメインに据えつつ、別方式の「OpenConnect」で接続できるMillenVPNを切り替え先として用意しておくと、現地で繋がらなくなったときにも試せる手段が残ります。
ExpressVPNを含めた中国でオススメのVPNサービスについてはこちらの記事でより詳しくまとめています。
ExpressVPNは中国で使えるのか
ExpressVPNは、2026年現在も中国で利用できるVPNの一つとして名前が挙がります。
ただし、その使い勝手を正しく理解しておくことが、現地で慌てないための第一歩です。
2026年現在も中国で使えるVPNの一つ
中国では多くのVPNが規制の影響を受け、まともに接続できない状態が続いています。
そうした中でExpressVPNは、比較的接続報告の多いサービスとして知られています。実際に中国滞在中に使い続けている人も少なくありません。
とはいえ、これは「誰がいつ使っても繋がる」という意味ではありません。滞在する都市、利用する回線、渡航する時期によって、体感はかなり変わります。
【実体験】2025年11月に北京で接続できました
筆者自身も、2025年11月に北京を訪れた際、ExpressVPNを使って中国からインターネットへ接続できました。
現地でVPNへ接続したときの画面が以下です。

接続が完了すると、中国の回線からでも通常どおりアプリを開けるようになります。実際に、規制の対象となっているLINEもこのとおり問題なく利用できました。

参考記事:中国でLINEが使えない理由は?VPNを使って現地でもトークや通話をできるようにする方法を解説
トークの送受信はもちろん、日本の家族との連絡も普段と変わらない感覚で行えました。
同じく規制対象であるGoogleマップも、VPNへ接続した状態であれば問題なく開けました。

参考記事:中国でGoogleマップが使えない理由とVPNで使う方法、代わりのマップアプリを解説
地図が表示されれば、現在地の確認や目的地までの経路検索も行えます。初めて訪れる街を移動するうえで、地図が使えるかどうかは連絡手段と同じくらい重要でした。
ただし、これはあくまで2025年11月時点・北京での結果です。中国の規制状況は時期によって変わるため、同じ条件でも常に同じ結果になるとは限らない点は付け加えておきます。
中国に対応できる理由
ExpressVPNが中国で選ばれやすいのには、いくつかの理由があります。
・独自開発のプロトコル「Lightway」を採用しており、速度と安定性を両立させやすい
・VPN通信であることを分かりにくくする仕組みを備えている
・遮断されたサーバーのIPアドレスを定期的に入れ替えている
特に3つ目は見落とされがちですが重要な点です。中国はVPNのサーバーIPを特定して遮断するため、事業者側がどれだけ早く新しいIPを投入できるかが、そのまま接続のしやすさに影響します。
ただし「100%必ず繋がる」わけではない
ここは正直にお伝えしておきます。
ExpressVPNであっても、繋がらない場面は起こり得ます。特に、大型連休や大きな会議の前後といった時期は、中国全体でVPNの接続が不安定になりやすくなります。
こうしたときの不調は、ExpressVPN固有の問題というより、中国側の規制が一時的に強まっていることが原因です。
「ExpressVPNを契約したから安心」と考えず、繋がらない可能性も想定した準備をしておきましょう。
中国でExpressVPNを使う前に済ませておく準備
中国でのVPN利用は、準備の段階で結果がほぼ決まります。
出発前に必ず済ませておきたい3つを確認しましょう。
渡航前にアプリのインストールまで終わらせる
最も重要なのがこれです。
中国国内では、ExpressVPNのアプリがアプリストアから入手できない状態になっています。公式サイトへのアクセスも制限されるため、契約手続きそのものが難しくなります。
つまり、中国に着いてからでは「使いたくても使い始められない」という状況に陥ります。契約とアプリのインストールは、必ず日本にいるうちに完了させてください。
日本で接続テストを行う
インストールが終わったら、実際に接続して動作を確認します。
アプリを起動し、サーバーに接続した状態で、普段使っているアプリやサイトが問題なく開くかを確かめておきましょう。ログイン情報を求められた際に慌てないよう、アカウント情報も控えておくと安心です。
複数の端末で使う予定があるなら、その端末ごとにインストールとログインを済ませておくことも忘れずに。
バックアップのVPNも用意しておく
そしてもう一つが、2つ目のVPNの準備です。
中国では、これまで使えていた接続方法が突然通らなくなることがあります。そのとき、別の仕組みで接続できるVPNを持っていれば、通信手段を完全に失う事態を避けられます。
ExpressVPNとは異なる方式で接続できるVPNを1つ用意しておく――これが中国渡航における現実的な保険になります。
中国でExpressVPNを使う手順
実際に使い始めるまでの流れは以下のとおりです。
①日本でExpressVPNを契約する
↓
②端末にアプリをインストールしてログインする
↓
③日本で接続テストを行う
↓
④中国到着後、ネット接続後にVPNへ接続する
①〜③はすべて日本で完了させておくのが鉄則です。
STEP1:日本でExpressVPNを契約する
まずは日本にいるうちにExpressVPNを契約します。
料金プランは契約期間が長いほど月あたりの負担が軽くなる仕組みです。
中国滞在が短期であっても、帰国後に他の海外旅行や公衆Wi-Fi対策で使う予定があるなら、長めのプランを選ぶ方が結果的に割安になります。
30日間の返金保証が付いているため、まず試してみたいという場合にも申し込みやすいでしょう。
STEP2:アプリをインストールしてログインする
契約が完了したら、使用する端末にアプリを入れてログインします。
スマートフォンだけでなく、中国で使う予定のパソコンやタブレットにも忘れずにインストールしておきましょう。
中国に着いてから「この端末には入れていなかった」と気づいても、後から追加するのは困難です。
STEP3:日本で接続テストを行う
インストールが済んだら、実際に接続してみます。
このとき、香港・日本・シンガポールなど、中国で使う可能性のあるサーバーにそれぞれ接続してみるのがおすすめです。現地でサーバーを切り替えることになった際、操作に迷わずに済みます。
STEP4:中国到着後に接続する
中国へ到着したら、まずホテルのWi-Fiや現地SIMでインターネットに接続します。
その状態でExpressVPNのアプリを開き、サーバーへ接続してください。接続が完了すれば、LINEやGoogle、YouTubeなども通常どおり利用できるようになります。
筆者が北京で試したときも、ホテルのWi-Fiに繋いだあとVPNへ接続するだけで、普段どおりアプリを開ける状態になりました。
すぐに繋がらない場合は、次に紹介する対処法を順に試してみましょう。
ExpressVPNが中国で繋がらない主な原因
繋がらないときは、原因を切り分けると対処が早くなります。
中国で起こりやすいのは、主に次の4つです。
接続先サーバーがブロックされている
最も多いのがこのケースです。
中国は特定のサーバーIPを狙って遮断するため、昨日まで問題なく使えていたサーバーが、突然繋がらなくなることがあります。
この場合、アプリ自体や契約に問題があるわけではありません。別のサーバーに切り替えるだけで、あっさり復旧することも珍しくありません。
プロトコルの設定が合っていない
VPNは「プロトコル」と呼ばれる通信方式でインターネットへの通り道を作ります。
中国の規制システムは、広く普及している方式ほどその特徴を把握しており、検知して遮断しやすい傾向があります。自動選択のまま接続しようとして、たまたま遮断されやすい方式が選ばれていた、というケースもあります。
規制強化のタイミングと重なっている
中国のネット規制は、常に同じ強さで運用されているわけではありません。
政治的な行事や大型連休の前後には検閲が強化され、VPN全体が一斉に不安定になる時期があります。
この時期の不調は、多くの利用者が同時に経験しているものです。焦って何度も接続を試すより、サーバーやプロトコルを変えながら、時間を置いて試す方が結果的に早く繋がることもあります。
アプリのバージョンが古い
見落とされやすいのがアプリの更新状況です。
VPN事業者は規制の変化に合わせて接続の仕組みを調整しますが、古いバージョンのままではその対応が反映されません。
中国国内ではアプリの更新自体が難しくなるため、出発前に最新版になっているかを必ず確認しておきましょう。
ExpressVPNが中国で繋がらないときの対処法
実際に繋がらなくなったときは、次の順序で試してみてください。
接続先サーバーを変える
まず試したいのが、サーバーの切り替えです。
中国から接続する場合、香港・日本・シンガポール・台湾など、地理的に近い地域のサーバーが繋がりやすい傾向にあります。自動選択で繋がらないときは、これらを個別に指定してみてください。
近い地域がすべてだめな場合は、アメリカなど遠方のサーバーを試す価値もあります。速度は落ちますが、繋がること自体が優先されます。
プロトコルを切り替える
サーバーを変えても改善しない場合は、通信方式を変更します。
アプリの設定画面からプロトコルを手動で選択できるので、自動設定から独自プロトコルへ、あるいは別の方式へと順に切り替えてみましょう。
通信の通り道の作り方が変われば、規制をすり抜けられる可能性があります。
時間帯・回線を変えて試す
条件そのものを変えるのも有効です。
・ホテルのWi-Fiから現地SIMのモバイル回線に切り替える
・スマートフォンとパソコンの両方で試す
・アプリと端末を再起動する
・時間を置いてから接続し直す
中国では、同じ設定でも回線が違うだけで結果が変わることがあります。夜間や深夜のほうが繋がりやすいという声もあるため、時間帯を変えて試す価値もあるでしょう。
別方式のVPNへ切り替える
ここまで試しても改善しない場合は、別のVPNに切り替えます。
ExpressVPNの接続方式そのものが一時的に通りにくくなっている可能性があるためです。
まったく異なる仕組みで通信するVPNなら、同じ状況でも繋がることがあります。
これは事前に2つ目を契約していないと取れない選択肢です。だからこそ、渡航前の準備が重要になります。
ExpressVPNのメリット・デメリット【中国利用の視点】
中国で使う前提に絞って、長所と短所を整理します。
中国で主軸にしやすい通信速度
ExpressVPNの分かりやすい強みが、速度の出しやすさです。
VPNを経由すると通信が遠回りになるため、どうしても速度は落ちます。しかし独自プロトコルによって、その低下を抑えやすい設計になっています。
規制を通り抜けることを重視した接続方式は、速度面で妥協が必要になることが多いものです。
その点で、繋がりやすさと速度のバランスが取れているExpressVPNは、普段使いのメインに据えやすい存在と言えます。
日本語対応と30日間返金保証
アプリの表示やサポートが日本語に対応している点も、実用面では大きな安心材料です。
中国で繋がらず焦っているときに、英語の案内を読み解きながら設定を変えるのは負担になります。日本語で操作できるだけで、対処のスピードは変わってきます。
また30日間の返金保証があるため、実際に試したうえで判断できる点も申し込みのハードルを下げてくれます。
料金は安くはない
デメリットとして挙げられるのが料金水準です。
格安をうたうVPNと比べると、月あたりの負担は高めになります。
ただし、中国では「安く契約したVPNが繋がらず、結局使えなかった」という事態が起こり得ます。通信手段を確保するための費用と考えると、判断の基準は変わってくるでしょう。
単体では接続手段が1つに限られる
そしてもう一つ意識しておきたいのが、1社だけでは接続の選択肢が限られるという点です。
ExpressVPNがどれだけ優れていても、その接続方式が一時的に通らなくなれば、打つ手がなくなります。これはサービスの優劣ではなく、中国という環境の特殊さによるものです。
だからこそ、性質の異なるVPNを組み合わせるという発想が必要になります。
中国ではExpressVPNを主軸に、別方式のVPNを併用するのがおすすめ
中国での備え方として現実的なのは、接続の仕組みが異なるVPNを複数持っておくことです。
ある方式が規制で通らなくなっても、別の方式なら通る可能性が残ります。接続手段を分散させておくほど、現地で完全に手詰まりになるリスクを減らせます。
普段使いのメインは、速度と操作性に優れたExpressVPNで問題ありません。
ここに、まったく異なる「OpenConnect」で接続できるMillenVPNを切り替え先として加えることで、2つの通り道を確保できます。
さらに接続手段を増やしたい場合は、「Shadowsocks」など別方式に対応したスイカVPNを3つ目として加える選択肢もあります。
それぞれの料金や機能の詳しい比較、滞在の目的に応じた組み合わせの選び方については、以下の記事でまとめています。

ExpressVPNと中国利用についてよくある質問
中国ではどのサーバーに繋ぐのがおすすめですか?
香港・日本・シンガポール・台湾など、中国から地理的に近い地域のサーバーが繋がりやすい傾向にあります。
近い地域ほど通信の遅延も少なく、速度面でも有利です。まずはこれらを試し、だめな場合にアメリカなど遠方のサーバーへ広げていくとよいでしょう。
日本にいるうちに、これらのサーバーへ実際に接続しておくと、現地での切り替えがスムーズになります。
ExpressVPNに中国国内のサーバーはありますか?
中国本土にサーバーは設置されていません。
中国からVPNを使う目的は「中国国外のサーバーを経由して規制の外へ出ること」なので、中国渡航者にとって不都合はありません。
ただし、海外から中国のIPアドレスを使って中国限定のサービスを利用したい、という用途には向かない点に注意してください。
中国に着いてからアプリをインストールできますか?
現実的には難しいと考えてください。
中国国内ではアプリストアからExpressVPNを入手できず、公式サイトへのアクセスも制限されます。契約もインストールもできない状態に陥る可能性が高くなります。
必ず日本にいるうちに、契約・インストール・ログイン・接続テストまで完了させておきましょう。
ExpressVPNの中国利用についてまとめ
ExpressVPNは、中国で主軸に据えやすいVPNの一つです。
速度の出しやすさと日本語対応の分かりやすさを備えており、中国渡航時の候補として有力な選択肢になります。
ただし、中国では「必ず繋がる」と言い切れるVPNは存在しません。渡航前に契約・インストール・接続テストまで済ませたうえで、別方式で接続できるVPNも併せて用意しておくのが安心です。
どのVPNをどう組み合わせるか迷ったときは、以下の記事も参考にしてみてください。
